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Yau Methodでクロスエッジを異位置に入れることの利点について

   

導入

みなさん、Yau Methodやってますか?

4×4のスピード解法として一般的になったYau Methodは、いまや完全なスタンダードであり、コーラ式(32223メソッド)と比べるとLBLとCFOPくらいの差があると個人的には思っています。

そんなYau Methodをやるにおいてひとつ話題になるのが、「3クロスエッジを揃えるときに、正しい位置に入れるのか異なる位置に入れるのか」という問題です。
Cube Voyageで解説されている記事では、「クロス色のエッジを3つ全て正しい位置関係で揃える」と当然のように解説されているため、これしか知らない人にとっては「異なる位置に入れるって何それ?」という感じでしょうが、最初期の解説では異位置に入れるのがスタンダードだとされていたりしました。

4×4×4 Yau method 解説

4×4×4をYauメソッドの紹介です。 センターファースト方法ができていることが前提な動画になっています。 通常は センター→エッジ→3パート ですが、 Yauは センター→エッジ→センター→エッジ→3パート となります。

世界的に見ても(Feliks ZemdegsやSebastian Weyerを含め)今は正位置に入れるのがスタンダードなようですが、自分は今でも異位置に入れる手法を使っています。
理由としては、単純にそちらのほうが速いと考えているからです。
この記事では、Yau Methodにおいてクロスエッジを異位置に入れる解法について解説したいと思います。

異位置エッジ解法とは

そもそも異位置エッジ解法について全く知らない人もいると思うので、簡単に紹介します。

正位置解法では、対面センター後に3クロスエッジを揃えるときに、すべて正しい位置に揃えます(例:白をクロス面とすると、U面から見て時計回りに赤、青、オレンジ等)。そしてラストエッジも、余った位置に入れることでクロスが揃います。

一方異位置解法では3クロスエッジのうち「ひとつだけを」あえて間違った場所にいれます。例えば、白をクロス面とすると、U面から見て時計回りに赤、青までは正しい位置に入り、その隣を緑色にします。
そしてその状態のまま4センターを揃え、ラストエッジを入れるときにラストエッジを間違えて入れた場所(=ラストエッジにとっては正しい位置、前述の例ではオレンジ色)に入れ、元々入っていた間違ったエッジ(緑色)を正しい場所に入れ直します。
ウォークスルーソルブを撮ってみたので、参考にしてみて下さい。

4×4 Yau Method Walkthrough Solve

Uploaded by roudai on 2017-01-06.

正位置解法におけるラストエッジ~L8E開始

では、まずは正位置で解く方法について実際に動画を見てみましょう。

【4×4発展的な解法】Yauメソッド アウトライン【Cube Voyage】

4×4の発展的な解法、Yauメソッドを用いた解法の流れです。 こちらと合わせて御覧ください。URL 担当:Morooka

見るべきポイントは、ラストエッジを揃えてクロスに入れるときと、L8Eの開始の仕方です。
上の動画では、1分12秒あたりからになります。
ラストエッジを揃える→クロスに入れる→L8Eの開始、を細分化すると、
・ラストエッジの片方が中間層にある状態で、Uwでセンターをずらす
・上層にあるもう片方を中間層に向きを合わせて入れる
・Uw’でセンターを合わせつつ、エッジを揃える
・ラストエッジをクロスに入れる
・Uwをしてセンターをずらし、L8Eを始める
となります。

もうひとつ例を見てみましょう。

4×4 Yau Walkthrough Solves | Cube Ed

Scrambles: 1. Rw L2 R Fw’ Uw2 Fw D2 Fw F’ Rw2 D2 U2 R’ L Uw2 F Rw’ Uw L R Uw’ F2 Fw R’ Uw U’ F’ Fw R’ L2 Fw’ Uw’ D L’ F’ Uw2 L2 F2 U2 D2 2.

2分55秒あたりからです。この例でのラストエッジを揃える→クロスに入れる→L8Eの開始は、
・ラストエッジを2つとも中間層に向きを合わせて入れる
・Uw’をしてラストエッジを揃える。このときセンターがずれる
・揃えたラストエッジを中間層のずれたセンター向きが変わらないようにしながら上層へ逃がす(R U R’)
・Uwでセンターを合わせる
・ラストエッジをクロスにいれる
・Uwをしてセンターをずらし、L8Eを始める
となります。

この2つは多少揃え方は違いますが、共通している点は、
一度中間層のセンターをずらし、再びセンターを合わせ、L8Eを始めるためにもう一度センターをずらす
ことです。センターずらしを2回やっています。

異位置解法におけるラストエッジ~L8E開始

次に、異位置解法についてです。冒頭でも紹介した動画をもう一度見てみましょう。

4×4 Yau Method Walkthrough Solve

Uploaded by roudai on 2017-01-06.

40秒あたりからです。ラストエッジを揃える→クロスに入れる→L8Eの開始は、
・ラストエッジを2つとも中間層に向きを合わせて入れる
・中間層をずらし、ラストエッジを揃える
・揃えたラストエッジを、異位置になっているクロスエッジ部分(=正位置)に入れる
・異位置に入っていたエッジを最後のクロス部分(=正位置)に入れる
・中間層が既にずれている状態になっているので、そのままL8Eを始める
となります。

正位置解法と比べたときの異位置解法の利点

二つの方法を比べたときに、異位置解法の利点は次の2つです。

センターずらしが1度ですむ

正位置解法では、一度中間層のセンターをずらし、再びセンターを合わせ、L8Eを始めるためにもう一度センターをずらす、という過程が必要になることは前に述べました。

一方異位置解法では、ラストエッジを揃えるためにずらしたセンターを、戻すことなくそのまま利用してL8Eを始めることができます。
これは、ラストエッジを異位置が入っていた場所に入れるときに90度回転したセンターが、異位置に入っていたエッジを正位置に入れるときに元に戻ることによります。

持ち替えタイミングが異位置解法のほうが遅い

ここでいう持ち替えタイミングとは、「いつクロス面を下にするか」ということです。
正位置解法では、4センターを揃えた直後に持ち替えを行い、クロス面を下にした状態でラストエッジを揃えたりクロスに入れたりします。

一方異位置解法では、L8Eを入れる寸前までL面をクロスにして解き、L8Eを始める時に持ち替えを行います。

これがどれほどの利点になるのかと言われそうですが、F面の回転を使わず、基本的にU面の回転で処理をできることは回しやすさの点で十分な利点になると考えます。

異位置エッジを入れる方法

異位置解法が好まれない唯一の理由は、あえて正解と異なる位置に入れるのが慣れないとなかなか難しいことだと思います。
これは完全に慣れかと思いますが、私は次のような入れ方を基本としています。

・まずどこか1つクロスエッジを入れる
・その左隣(赤色からすると青色)のクロスエッジを入れる
・その左隣りに違う色(緑色)を入れる

ウォークスルーソルブでもこうしているように、これが基本です。最初の色が赤色である必要はなく、緑色なら赤、オレンジと入れますし、青色ならオレンジ、赤と入れます。

基本はこれでいいのですが、実際にはもう少し柔軟に行うこともあります。
例えば、最初に赤、青まで入れた後に、すでにオレンジ色のエッジセットが完成していた場合は、そのオレンジをそのまま赤の左隣に入れます。これによって異位置エッジの場所が基本パターンと変わってきますが、ラストエッジを入れるときにうまく対応します。
このようにイレギュラーパターン(どこかのクロスエッジが偶然揃っているラッキーパターン)のときに対応できる方法を少しずつ増やしていけば、異位置エッジ入れも難しくないかと思います。

L8Eの開始位置

正位置エッジで行っている場合、最初にUwをしてそこから始める、という人が多いのではないかと思います。
しかし私のウォークスルーソルブでは、ラストエッジの位置関係の問題でUw’の状態からL8Eを開始しています。
Uw2することでUwの状態から始めることはもちろん可能ですが、それでは異位置エッジの恩恵が薄れてしまうため、私はUwの状態からでもUw’の状態からでも始められるようにしています。
また、ラストエッジが対角線上にあり180度回すことでエッジを合わせた場合、L8E開始位置がUw2の状態になることもあります。このときはもちろんUw’をして、Uwの状態から始めるようにします。

まとめ

最後はだんだんと説明が雑になっていきましたが、異位置クロスエッジの利点が少しでも伝わったでしょうか。
かといって、今正位置でやっている人がわざわざ異位置に矯正する必要があるかというと、特にないんじゃないかとは思います。

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